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愛を知らない人がエーリッヒフロムの『愛するということ 新訳版 』を読んでまとめてみた

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こんばんは!
今回はエーリッヒフロムの『愛するということ 新訳版 』を読んでみました!
「愛って何なの?考えたことない」と思っていた僕でしたが、この本を読んで、身の回りの人を愛することを始めようと思いました。

段落がまとまっており、構造的に理解することが少し難しかったので、要約してみました。

愛は技術である

筆者は愛について、多くの人の認識が間違っていることが3つあると述べています。

1つ目は愛するのではなく、愛されることに焦点を当てている

どうすれば好きな人から愛されるのか、好かれるのか。

多くの人は愛の与え方ではなく、愛の受け取り方を考えがちだと思います。

自分だけじゃなく、周囲の人との会話や、恋愛系の本・ブログをみても、愛され方について語られることが多いように思います。

しかし、筆者は愛とは与えられるものではなく、自ら与えるものであると述べています。

2つ目は愛は能力ではなく、対象の問題であると考えている

本書では以下のように述べられています。

愛することは簡単だが、愛するにふさわしい相手、あるいは愛されるにふさわしい相手を見つけることはむずかしい――人びとはそんなふうに考えている。

エーリッヒ・フロム. 愛するということ 新訳版 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.65-66). Kindle 版.

「愛する人(好きな人)がいない」「愛してくれる人がいない」このような考えを否定しています。

愛はドラマや映画のようなロマンティックなものではなく、技術であるため、自分の努力次第で変わるようです。

資格の勉強をしたり、スポーツの試合に向けて練習するのと同じように、愛する技術を磨いていく必要があります。

3つ目は「恋に落ちる」という体験と愛することを混同している

恋に落ちた(誰かを好きになった)ことのある方はいると思います。
しかし、筆者はその恋に落ちている状態と愛することは別ものだと言っています。

なぜなら、恋に落ちることは一時的な状態であり、愛することは永続的なものであるからだそうです。

失敗を繰り返しながら、愛する技術を学んでいく必要があります。

これらの問題について、どうすべきかという解決策を以降で説明しています。

技術を磨くために必要な3つのこと

理論に精通すること

まずは、愛について知るところから始める必要があります。

人間の不安の源は孤立感にある

孤立感から逃れる方法は4つ挙げられています。

①アルコール、性交渉、薬物
②同調すること
③創造的活動
④愛

最も一般的な方法は他人に同調する方法です。
しかし、この方法で得られる一体感は偽りの一体感だとも言っています。

完全な答えは④の「愛」、人間同士の一体化、他者との融合によって、孤立感を克服することができるようです。

愛の種類は4種類

①兄弟愛
②母性愛
③異性愛
④自己愛

ここで自己愛って聞くとナルシストのようなネガティブなイメージをもたれる方も多いと思います。

しかし、本書では他人を愛するためには自分も愛する必要がある(不可逆の関係)と言っています。

習練に励むこと

愛することの習練に必要な3つのこと

①規律

毎日決められた時間練習し、継続して行っていく必要がある。
気分が乗った時だけ、行うのはNGだと言っている。

②集中

現代人は誘惑がたくさんあるので、それらを断ち切って技術の習得に励む必要がある。

③忍耐

すぐに結果を求めようとしても、身に着けることはできないと言っている。

仕事やスポーツで結果を出すには時間がかかりますよね。
それと同じように愛する技術を学んでいく必要があります。

習練にあたって必要なマインド

筆者は理論と習練の他にマインドも重要だと言っています。

究極の関心事である必要がある

他のものよりも関心が高くなければならないそうです。

他のものとは「金・権力・名声・成功」などで、多くの人はこれらを優先してしまいがちです。

全ての面で能動的である必要がある

冒頭にも書いたように、愛は自ら他人に与えるものである必要があります。

全ての人に対して、愛する必要がある

恋人だけじゃなく、友人や家族、あらゆる人に愛する必要があると言っています。

赤の他人を愛することができなければ、身内を愛することはできない

エーリッヒ・フロム. 愛するということ 新訳版 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.2063-2064). Kindle 版.

 

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