こんにちは!
今回は「GDP成長率・企業の成長率の錯覚」について、お伝えしたいと思います。
SNSでとある経営者のつぶやきをみて気づかされました。。
ご存知の方もいるとは思いますが、僕のような騙されている方のためにも共有します。
成長率の計算方法
ここではGDPを例に説明したいと思います。
GDP成長率の計算式(年率換算)は以下になります。
ポイント
GDP成長率(年率換算)= (今四半期のGDP - 前四半期のGDP)の4乗
例えば、今四半期のGDPが103兆円で前四半期が100兆円だった場合、GDP成長率(年率換算)は(103/100)^4 * 100 ≒ 112.6%(年率の伸びは12.6%)
年率換算とは
四半期の成長率が1年間続く場合、年間では成長率が何%になるかを計算するのが年率換算。
参照:日本経済新聞
成長率の錯覚
ここからが本題です。
例えば、以下のようなケースのGDP成長率を計算してみます。
前々四半期のGDP:105兆円
前四半期のGDP:100兆円
今四半期のGDP:105兆円
成長率はこうなります。
前々四半期のGDP:105兆円
↓ - 17.7%
前四半期のGDP:100兆円
↓ +21.5%
今四半期のGDP:105兆円
何か違和感を感じませんか?
成長率は-17.7%から+21.5%に変わり、GDPが以前よりよくなっているように見えますが、実際は以前の状態まで回復しただけです。
企業の成長率も同様で、見せ方次第ではあたかも成長しているかのように錯覚させられてしまいます。